
摂食障害体験記『「やせたら幸せ」は ほんとう?』出版しました

10歳の娘が摂食障害になった体験を1冊の本にしました。
本ブログでも少しご紹介した娘の「摂食障害」の体験。
今、同じような不安や悩みを抱えていらっしゃるママや周りの方たちに届けたい。
そんな思いで、ペンネーム「たからちゃんママ」として、初めて本を書きました。
娘の摂食障害を体験した母の一人として感じること。
それは、できる限り早く、子どものSOSに気づいて正しい治療を始めてほしいということです。
本書に綴った体験は、あくまでも私たち親子のケースです。
1人ひとり状況は違いますが、はっきりとお伝えできるのは、成長期にやせ続けてしまうことは、心身の成長に目には見えにくい大きな負担をかけているサインです。
本書をきっかけに、相談の一歩を踏み出してほしい。
そんな思いで綴りました。
子どもの摂食障害と向き合う日々
「やせたらもっと幸せになれる」――そんな思い込みが社会通念になっている気がします。
ほんとうに、そうでしょうか。
「やせたら、かわいくなれる」「やせたら、幸せになれる」「やせたら、認められる」
そんなありふれた気持ちから、成長期に極端に「食べない」ことを続けると、心身の発達のバランスが崩れてしまいます。
そして、完璧主義でいい子、真面目な子ほど、ストイックに「食べない」ことを続けてしまう。
その結果、摂食障害という命にも関わる病気となってしまうこと、実は多いのです。
私の娘はわずか10歳の時の、小さな異変から始まり、気づいたときには食べることが恐怖に。
そして、思ってもみなかった病・摂食障害と向き合うことになりました。
子どもの体調の変化に気づいたとき、母としてどう支えればいいのか。
毎日が手探りで、心が揺れる時間でした。
Kindle本『「やせたら幸せ」は、ほんとう?』について
そんな体験を、母の視点からまとめたのがこの本です。
- 娘が食べられなくなった日のこと
- 不安や焦りで眠れなかった日々
- 支えてくれた人との出会い
- 少しずつ希望を見つけていく過程
母親としての自分を見つめ直すのは、正直、とてもつらい時間でした。
それでも、大切な娘の命を守らなければという一心で、長い一日一日を過ごしてきました。
そんな日々をありのまま綴りました。
この本をおすすめしたい人は、
- 子どもの摂食障害に悩んでいるママ
- 思春期の女の子を育てているご家庭
- 子どもと関わる教育関係者の方
- 心の健康や家族のサポートに関心のある方
「うちの子も同じかもしれない」「どう支えてあげればいいのだろう」と悩んでいるとき、この体験記が少しでもヒントや安心につながればうれしいです。
ひとりでがんばるママへ
ママは、ひとりでがんばっている時間が多いですよね。
だから、一緒に過ごす時間が長い子どもに何かあったら、母親の責任を感じてしまうし、周りからもそんな目で見られている気がしてしまいます。
でも、ひとりでがんばるのは限界がきます。
私もそうでした。
摂食障害は、子どもにとっても家族にとっても大きな試練です。
でも、実は近くにいてくれる「支えてくれる人たち」と「一緒に歩んでいける」と思えたとき、ほんの少しずつ前を向けるようになります。
『「やせたら幸せ」は、ほんとう?』は、その歩みを記した一冊です。
同じように悩むママに「大丈夫だよ」とそっと伝えられる存在になれたらと思っています。

大丈夫。かならず解決の道はあります。ひとりじゃない。相談の一歩をふみだしてみてください。
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